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皆さんこんにちは!
新潟県新潟市を拠点に電気工事・電気計装工事を行っている
玉木電設、更新担当の明日です。
第2回で「単線結線図」と「保護協調」を見たときに、きっと多くの方が
「継電器って結局どこまで理解すればいいの?」
「名前は聞くけど、現場ではどう見ればいいの?」
と感じたのではないでしょうか😊
受変電設備の中で、継電器はかなり重要な役割を持っています。
でもその一方で、初学者には少しとっつきにくい存在でもあります。
OCR、GR、DGR、方向性、整定値、動作時間、試験…。
言葉だけ見ると、急に専門っぽさが増して「難しそう😅」となりやすいですよね。
ただ、継電器を難しく感じる理由のひとつは、
機器の名前から覚えようとするから です。
実際は、先に「何を守りたいのか」「どんな異常を見ているのか」がわかると、だいぶ整理しやすくなります✨
ざっくり言えば、保護継電器は
異常を見つけて、必要なところだけを止めるための司令塔 です。
事故が起きたとき、全部まとめて落ちるのではなく、できるだけ影響を小さくするために動いています。
つまり、受変電設備の安全性と安定運転を支えるかなり大事な存在なんです🛡️
今回は、第2回の続きとして、
OCR・GR・DGRの基本的な役割、
それぞれが何を見ているか、
整定や試験をどう考えればいいか を、
できるだけ堅くなりすぎないように整理していきます📘
保護継電器をひと言でいうと、異常を検出して、遮断器に「切って!」と指示を出す装置です。
受変電設備では、異常が起きたときにそのまま放っておくと、
・ケーブルが焼ける
・機器が壊れる
・地絡や短絡が広がる
・停電範囲が大きくなる
・火災や感電リスクが高まる
といった問題につながります💥
そこで継電器が、電流や地絡の状態を見ながら
「これは普通じゃない」
と判断したら、遮断器へ動作信号を出して回路を切り離します。
ここで大事なのは、継電器は“止めるためだけの装置”ではなく、
必要なところだけを、必要なタイミングで止めるための装置 だということです。
もし異常のたびに全部一斉停止していたら、設備として使いにくいですよね。
だから保護協調が必要で、継電器ごとに役割や動作タイミングを調整しているわけです😊
OCRは 過電流継電器 のことです。
名前の通り、流れている電流が異常に大きくなったときに動作します。
たとえば、
・短絡事故
・過負荷
・異常な突入ではない大電流
などを見ています。
受変電設備の現場では、OCRはかなり基本的な存在です。
イメージとしては、回路に無理な電流が流れていないか見張る係 です👀
ただし、ここで大切なのは、電流が大きければ何でも即遮断、ではないことです。
モーター起動時の突入電流など、通常運転でも一時的に電流が大きくなる場面はあります。
それを全部事故扱いしてしまうと、まともに設備が動きません。
だからOCRには、整定電流や動作時間の考え方があり、
「ここまでは許容」
「これは事故とみなす」
を調整しているわけです。
つまりOCRを見るときは、単に“過電流で落ちる装置”ではなく、
正常運転と異常電流を見分けるための装置 と考えると理解しやすいです✨
GRは 地絡継電器 です。
こちらは、回路のどこかで地絡、つまり大地へ漏れる異常電流が発生していないかを見ています。
地絡は短絡ほど派手に見えないこともありますが、かなり重要です。
なぜなら、地絡は感電や設備障害、火災リスクにつながることがあるからです⚠️
GRは、零相変流器などと組み合わせて漏れ電流のような異常成分を検出し、
「これは普通じゃない」
と判断したら遮断器へ信号を出します。
現場感覚でいうと、OCRが“流れすぎ”を見るのに対して、GRは
漏れてはいけないところへ漏れていないか を見ています。
特に高圧設備では、地絡を早く確実に検出できるかがかなり大事です。
表面的には大きな事故に見えなくても、内部でじわじわ危険が進んでいることがあるからです。
DGRは 方向地絡継電器 です。
GRと似ていますが、違いは方向性を持っていることです。
これ、最初は少しわかりにくいのですが、要するに
「地絡が起きたのは自分の設備側なのか、それとも外の系統側なのか」
を見分けるための継電器です。
特に構内に複数の系統がある場合や、受電点・送り出しの関係がある場合には、地絡を検出しただけでは「どこで起きたか」がわかりにくいことがあります。
そこでDGRが、電圧と電流の関係などから方向を判断して、必要な側だけを切るように働きます🛡️
つまりDGRは、GRより一歩進んで
どこに原因がある地絡かを判断しながら動く 装置です。
ここまでくると少し難しく聞こえるかもしれませんが、イメージとしては
「地絡があった」だけではなく
「その事故はこっち側か?向こう側か?」
を見ている、と考えると理解しやすいです😊
継電器を覚えるとき、機種名だけで追うと混乱しやすいです。
なのでおすすめなのは、どの検出器と組んで、どの遮断器を動かすか で見ることです。
たとえば、
・OCR → CTと組んで電流を見る
・GR → ZCTなどで地絡を見る
・DGR → 電圧要素も見ながら方向も判断する
・継電器が動作 → 遮断器へトリップ指令
という流れです。
つまり継電器は一人で完結しているわけではなく、
CT・VT・ZCT・遮断器などとチームで働いている と考えると整理しやすいです⚙️
単線結線図を見るときも、「この継電器は何を見て、どこを止めたいのか」を意識すると、回路の意味がかなり読みやすくなります。
継電器の話で必ず出てくるのが整定です。
これは簡単にいうと、「どこから異常と判断するかの設定」です。
たとえばOCRなら、
・何Aで動くのか
・どれくらいの時間で動くのか
GRなら、
・どれくらいの地絡電流で反応するか
・即時か、少し時間を持つか
といったことです。
継電器が優秀でも、整定が合っていなければ意味がありません😅
敏感すぎれば不要動作しますし、鈍すぎれば事故を見逃します。
だから整定は、設備容量、負荷条件、上位下位の保護協調、起動電流、事故時の切り分けなどを見ながら決めていきます。
つまり継電器の整定は、ただ数字を入れるだけではなく、
設備全体の安全と運用を両立させる調整作業 なんです。
保護継電器は、普段は黙って働いています。
でも、いざ事故が起きたときに動いてくれなければ意味がありません。
だから大切なのが試験です。
継電器試験では、
・設定通りに動くか
・動作時間は想定通りか
・トリップ回路は正常か
・表示や復帰は問題ないか
といったことを確認します。
ここで大事なのは、試験は書類のためではなく、
本番で確実に動くための確認 だということです🔍
現場では、試験記録だけ見て安心してしまうこともありますが、本当に大事なのは中身です。
どこまで確認したのか、単体なのか連動まで見たのか、設定変更が入っていないか、設備更新に整定が追いついているか。
こうした視点が大切です。
継電器まわりでありがちなのが、設備側が変わっているのに、整定や考え方が昔のままになっているケースです。
たとえば、
・負荷設備が増えた
・変圧器容量が変わった
・ケーブルが更新された
・系統構成が変わった
・受電方式やバックアップ系統が変わった
それなのに継電器整定が前のままだと、保護協調が崩れることがあります💦
つまり継電器は、設置したら終わりではなく、
設備変更と一緒に見直すもの なんです。
継電器は種類も多いですし、最初から全部を細かく覚えるのは大変です。
なので最初は、
・OCR → 過電流を見る
・GR → 地絡を見る
・DGR → 地絡の方向も見る
という大枠を押さえたうえで、
「この継電器は何を守りたいのか」
「どこで事故が起きたときに動かしたいのか」
を見るクセをつけるのがおすすめです。
機器名を暗記するより、役割から理解したほうが、単線結線図や現場機器とのつながりが見えやすくなります📘
保護継電器は、受変電設備の中では少し難しく見えやすい存在ですが、役割で整理するとかなり理解しやすくなります。
今回のポイントをまとめると、
・保護継電器は異常を見つけて遮断器へ指令を出す装置
・OCRは過電流を監視する
・GRは地絡を監視する
・DGRは地絡の方向まで判断する
・継電器はCTやVT、ZCT、遮断器と組んで働く
・整定は設備の安全と運用を左右する重要ポイント
・試験は本番で確実に動くための確認
・設備変更時には整定や保護協調の見直しが必要
ということです⚙️✨
第2回の「単線結線図と保護協調」に続いて、第4回で継電器まで押さえると、受変電設備の見え方がかなり変わってきます。
図面上の記号が、現場の保護動作や試験、停電防止の考え方につながって見えてくるからです😊
次回もお楽しみに!
弊社は新潟県新潟市を拠点に電気工事・電気計装工事を行っております。
お気軽にお問い合わせください。
皆さんこんにちは!
新潟県新潟市を拠点に電気工事・電気計装工事を行っている
玉木電設、更新担当の明日です。
受変電設備の仕事に関わっていると、キュービクル本体や遮断器、継電器に意識が向きやすいですが、実はかなり重要なのが高圧ケーブルです。
キュービクルがどれだけしっかりしていても、そこに電気を届けるケーブルや、接続部の端末処理に問題があれば、設備全体としては安心できません
むしろ現場では、
「本体よりもケーブルまわりが怪しい」
「端末処理部が気になる」
「施工してから年数が経っていて絶縁状態が心配」
といったケースも少なくありません。
高圧ケーブルは、言ってみれば受電設備の“血管”のようなものです
電気を安全に運ぶ役割を担っている一方で、普段は目立ちにくく、異常も見えにくい存在です。
そのため、つい「大丈夫そう」で流してしまいがちですが、実際には劣化・湿気・曲げ・接続不良・端末処理不良など、トラブルの種がいろいろ潜んでいます。
特に高圧ケーブルの世界では、ケーブルそのものと同じくらい、いや場合によってはそれ以上に、端末処理や接続部の品質が重要です。
ケーブル自体は規格品でも、最後の施工が甘ければ、そこが弱点になります。
逆に、基本を押さえた丁寧な施工ができていれば、トラブルのリスクはかなり減らせます
第2回では、受変電設備の単線結線図や保護協調について触れました。
今回はその流れを受けて、高圧ケーブルの基本、端末処理の考え方、よくある不具合、現場で意識したい点検ポイントについて、できるだけわかりやすく整理していきます
高圧受電設備では、電力会社から受けた高圧電力をキュービクルへ引き込み、そこから変圧器や各系統へつないでいきます。
このとき使われるのが高圧ケーブルです
一見すると、ただ電気を流すだけの配線のように感じるかもしれません。
でも実際は、高圧というだけあって、低圧配線の感覚で考えると危険です。
絶縁性能、曲げ半径、端末処理、支持方法、施工環境など、気をつけるべきことがかなりあります。
高圧ケーブルでトラブルが起きると、
・地絡事故
・短絡事故
・停電
・保護装置の動作
・設備停止
・復旧作業の長期化
といった形で、影響が大きくなりやすいです
しかもケーブル事故は、設備の内部部品交換に比べて、原因の切り分けや復旧に時間がかかることもあります。
ルートのどこに問題があるか、端末か途中か、湿気か劣化か、施工起因か外傷か…。
簡単には見えないからこそ、日頃から基本を押さえておくことが大切なんです。
高圧ケーブルのいちばん大事な役割は、もちろん電気を流すことですが、現場感覚でいうとそれ以上に大事なのが絶縁をきちんと守ることです。
高圧は電圧が高いぶん、少しの絶縁不良が大きな事故につながりやすいです。
そのため、ケーブルは単に導体が中に入っているだけではなく、絶縁体、シース、遮へいなど、何層もの構造で安全を確保しています。
現場でよく出てくるのは、たとえばCVケーブルやCVTケーブルなどですが、どのケーブルを使うにしても、共通して大事なのは
・傷をつけない
・無理に曲げない
・端末処理を丁寧にやる
・水や湿気を入れない
・適切に固定する
ということです
特に高圧ケーブルは、見た目には少し擦れた程度でも、内部の絶縁に影響している場合があります。
外から見て「なんとなく大丈夫そう」で済ませず、施工中から“絶縁を壊さない扱い”を意識することが重要です。
高圧ケーブルの施工で、とても大事なのが端末処理です。
現場ではつい「最後の接続作業」みたいに見られがちですが、実際にはかなり重要な工程です。
なぜかというと、高圧ケーブルは途中までは工場製品として安定した品質がありますが、端末部分は現場施工になることが多いからです。
つまり、ここは人の技量や丁寧さがそのまま出やすい部分なんです
端末処理で特に大切なのは、
・寸法通りに処理すること
・半導電層の処理を丁寧にすること
・絶縁体に傷をつけないこと
・ストレスコーンや部材の施工を正確に行うこと
・圧着や接続を確実に行うこと
・水分や異物を入れないこと
このあたりです。
高圧ケーブルは、端末部で電界が集中しやすいため、ここをうまく処理できていないと、部分放電や絶縁破壊の原因になります
とくに半導電層の剥ぎ取りや、絶縁体表面の仕上げが雑だと、将来的なトラブルにつながることがあります。
「見た目がつながっているからOK」ではなく、電気的に無理のない状態をつくれているかが大事なんです。
高圧ケーブルの端末処理で怖いのは、大きなミスだけではありません。
むしろ、ちょっとした施工不良が後から効いてくることがあります。
たとえば、
・寸法が微妙にずれている
・絶縁体に刃物傷が入っている
・剥ぎ取りが荒い
・圧着が甘い
・テープや部材の巻き方が不均一
・雨天や湿気の多い環境で無理に施工した
・汚れが付いたまま組んだ
・曲げ応力がかかる位置で無理に固定した
こういったものです。
その場では問題が出なくても、運転開始後しばらくしてから絶縁不良や地絡につながることがあります
しかも厄介なのは、事故が起きたときには「原因がかなり前の施工」にある場合もあることです。
だからこそ、高圧ケーブルの端末処理はスピードよりも確実性。
慣れてきても、説明書や施工要領を軽く見ないことが大切です
高圧ケーブルは太くて硬いので、現場ではどうしても取り回しが大変です。
ですが、この取り回しの雑さが後から効いてくることがあります。
よくあるのが、
・曲げ半径がきつすぎる
・引っ張りすぎる
・無理にねじる
・ラックや盤内で押し込みすぎる
・端末部に応力が残るような固定をしている
といったケースです。
ケーブルは丈夫そうに見えても、無理な力が加わると内部にストレスが残ります。
特に端末の近くで強い曲げや引っ張りがあると、接続部に負担が集中しやすくなります。
また、盤内で見た目を整えようとして無理に押さえ込むと、かえって施工品質が落ちることもあります。
だから高圧ケーブルは、ただ「納める」ではなく、無理のない状態で納めるのが大事です
高圧ケーブルの怖いところは、劣化が目立ちにくいことです。
パッと見では大丈夫そうでも、内部で絶縁が弱っていることがあります。
ただ、現場で見逃したくないサインはいくつかあります。
たとえば、
・端末部の汚れや変色
・白っぽい粉や異常な付着物
・シースのひび割れ
・硬化やベタつき
・端末処理部の浮きや剥がれ
・異常発熱の痕跡
・水の侵入が疑われる跡
・ケーブル支持部のゆるみや擦れ
などです
もちろん見た目だけでは判断できないことも多いですが、こうした“違和感”を放置しないことが大切です。
高圧ケーブルは一度事故になると影響が大きいので、少しの異常でも「気のせい」で流さず、点検・測定・更新判断につなげる意識が重要です。
高圧ケーブルにとって、水や湿気はかなり厄介です。
特に端末部や接続部は、施工状態によっては水分の影響を受けやすくなります。
たとえば、
・地中管路の結露
・ハンドホール内の浸水
・屋外端末への雨水
・盤内への湿気の侵入
・施工時の雨・結露
こういったものが積み重なると、絶縁劣化の原因になります。
高圧ケーブルの施工では、「今濡れていないから大丈夫」ではなく、将来的に水が来る可能性まで考えるのが大事です
防水処理、立ち上がりの納め方、端末位置、シール処理、ドレン対策など、細かな配慮が長期的な安心につながります。
高圧ケーブルの点検というと、ついケーブル本体や端末部ばかり見がちです。
でも実際には、それだけでは足りません。
見るべきなのは、
・ケーブルラックや支持金具の状態
・ケーブルに無理な荷重がかかっていないか
・端末近くの固定状態
・他設備との接触
・発熱源の近くにないか
・水のたまりやすい環境になっていないか
・動物や害虫の侵入がないか
といった“周辺環境”です
ケーブル自体は正常でも、周辺環境が悪ければ劣化は進みやすくなります。
つまり点検は、一本のケーブルだけを見るのではなく、そのケーブルがどういう環境で生きているかを見ることが大事なんです。
高圧ケーブルは高価ですし、更新工事も簡単ではありません。
そのため、「まだ動いているからもう少し使おう」という判断になりやすいです。
もちろん、それ自体が悪いわけではありません。
ただ、受変電設備全体で考えると、高圧ケーブルは事故時の影響が大きいので、
壊れてから対応するより、計画的に更新を考えるほうが安心なことも多いです
特に、
・施工からかなり年数が経っている
・端末処理部が不安
・過去に絶縁低下の傾向があった
・湿気の多い環境で使っている
・増設・改修でケーブルルートが無理気味
・設備全体更新の時期が近い
といった場合は、設備全体の更新計画とあわせて見直すのがおすすめです。
高圧ケーブルは、受変電設備の中では目立ちにくい存在ですが、実は設備の安全性を大きく左右する重要な部分です。
どれだけキュービクルや遮断器がしっかりしていても、ケーブルや端末処理に問題があれば、事故や停電のリスクは高まります。
特に意識したいのは、
・高圧ケーブルは絶縁が命であること
・端末処理は施工品質がそのまま出やすいこと
・曲げや取り回しも劣化要因になること
・水や湿気が大敵であること
・点検では周辺環境まで含めて見ること
・更新は壊れてからではなく計画的に考えること
このあたりです
第2回で単線結線図と保護協調を見たうえで、第3回の高圧ケーブルまで押さえると、受変電設備の理解はかなり立体的になります。
図面の中の一本の線が、現場ではどういう施工・劣化・点検につながっているのか。
そこが見えてくると、電気工事の現場感もぐっと深まります
次回もお楽しみに!
弊社は新潟県新潟市を拠点に電気工事・電気計装工事を行っております。
お気軽にお問い合わせください。